久しぶりに映画館へ行ってきました。
相変わらずDVDやAmazon Primeでボチボチと映画は観てますが、やっぱり映画館はいいですね。月並ですけど。

観に行ったのは『万引き家族』
パルムドール受賞などで、何かと話題の作品。
一般公開初日ということもあって、そこそこお客さんが入っていました。わたしはお一人様にて鑑賞。
胸が締め付けられるようなシーンがあった。その瞬間に劇場全体の時間が止まったように張り詰めた感じになる。映画館の一体感はやっぱりいいよなぁ。うしろのおじさんは、溜息つきまくってたな。わかるよ。

観に行こうと思ったきっかけは、『誰も知らない』や『そして、父になる』など、是枝監督の作品はいくつか観たことがあって、単純に興味があったこと。加えて、TwitterなどのSNSやネット上で交わされいた議論についての自分なりの回答を見つけたかったから、早く観たかった。

やれ、タイトルが日本を貶めてるだの、万引きを肯定するだの、万引きする家族の何が絆だ!・・とか、万引きする前に働けよ、みたいな意見とか。
そう言っている人たちはこの映画観たの??
・・と聞きたい。絶対観てない。
観たら、言ってることが全部的外れだってわかる。

万引きは窃盗であり、実際にそれが原因で店が潰れたりすることもある。利益率の少ない本屋や駄菓子屋などは、ひとたまりもない。
僕自身も、某レンタル店(本やCDも販売している)で働いていたときの万引きの実態には怒り驚いたものだ(年間1000万を超える被害のときもあった)。

あるミュージシャンの語録本で(もちろん、彼の音楽は好きですが)、彼の年表みたいなページに「万引きブーム到来」とかが臆することもなく書かれていてショックだったことを思い出した。

犯罪なのに、軽く見られがちな万引き。
小学生の頃とかには、悪友たちとの度胸試し的な意味合いとか、通過儀礼みたいな感じとか、いまだそういう風潮ってあるんやろか。
ぼく自身は、万引きはすごく嫌いやった。いい子ぶるとかそんなことではなくて、その行為自体に嫌悪感があった。

映画での描写にもあるように、犯罪を犯してしまう理由は様々で複雑だ。
食うに困っていたり、依存していたり、行く場所がなかったり。誰もがそうなる可能性だってあるのだ。日々、消費されていくニュースや事件。紋切り型で短絡的に捉えてしまってはいないだろうか。
虐待のニュースひとつとってもそうだ。
この映画はそれを諭してくれているようにも思う。
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2018.06.09 / Top↑
汗ばむ陽気の中、息子と娘を連れて長居公園の植物園を散歩。ポピーがたくさん咲いている場所のベンチでわたしは腰掛ける。
息子は花と花に挟まれた通路を行き交いながら、はしゃいでいる。娘はわたしの腕の中で寝息をたてる。高校生だろうか、カメラを持って花の写真を夢中で撮っている。老夫婦が弁当を広げている。内気そうな青年が花には目もくれずスマートフォンを見つめている。

一瞬、心の中が空っぽになっていた。

しばらくして、子どもたちの成長のことを考える。父親としての自分のことを考える。

音楽のことを考える。
人と比べたり、いらんことも考える。

生活のプライオリティを考える。

演奏することや、曲を作ったりすること。
現役感。負荷をかけること。息をするように曲をつくる友人たちのこと。自分はそこまで音楽を好きではないのかと思うこと。
ステージに立つことは、生半可ではいけない。

晴れの日曜日。幸福な空気に不安定な心を浮かべている。この気持ちを曲にできたらいいのになぁ。うまくいかないけど。うまくやろうなんて思うな。

ぼくは歩く。暮らしは続く。

いくつかのブログを消した。

また書きます。
2018.06.04 / Top↑
あいかわらずわけのわからないこと言ってます。
最近はよく変な夢を見ますが、人の夢の話は退屈なので、誰にも話しません。
恥ずかしかったことばかり思い出してしまいます。
Twitterでは、誰かのライブの素晴らしさが語られ、自分はライブのリハーサルをしながら、クソみたいな感情をぶちまけてしまう。
ライブとか、ブログとか、どうでもいい書評とかの前に生活すらきちんとできてないボンクラのようで。

情熱は枯渇していって、やがて俗物になってしまうのかな。
阪神戦を見て、ビールを飲んで、子どもを風呂に入れて、眠る。
午前2時に起きて、洗濯物をたたんで、午前3時半には仕事へ行く。
楽しいことや喜びはたくさんあるし、ライブをやっていなかったり、曲を作っていなくても、生きていけるのかもしれない。自分の場合は。
けど、やっぱり、人のライブを見に行くと、沸々と湧き上がる感情がある。あそこで歌いたいと思う。
何もやり遂げてこなかった人生で、曲がりなりにも続けてきたもの。やっぱりやめることはできないのだろうな。苦しい時があろうとも。

次のライブが近づいてきた。
自分の音楽活動の中で、とても大きな影響を与えてくれた久保田さんと久しぶりにいっしょだ。
今の自分の音楽を精一杯鳴らしたいと思います。

2018.4/28(土) 谷町九丁目 OneDrop
open 19:30 start 20:00
charge ¥1500(1drink別)
出演:ヒトリバンケット、久保田和之、鳩羽ネヲン
2018.04.20 / Top↑
春めいてきました。
この時期は外を散歩するのが気持ちいいのですが、花粉症持ちのわたしには悩みどころです。

先週、風邪をひいて、今週に入ってこじらせ、気管支炎になってしまいました。何十年ぶりかに病院で点滴をうつ自体に。投薬治療で落ち着いてはきましたが、まだ咳が止まらないような状態です。仕事もお休みいただいて、自宅療養中。
次のライブまでは1ヶ月ほどあって助かりました。それまでには全快したいと思います。

春から夏にかけて、ライブが何本か決まっています。詳細がまだわからないものもありますが、ひとまずアップしておきます。
次のライブは久しぶりのワンドロップ。楽しみです。

【LIVE情報】
2018.4/28(土) 谷町九丁目 OneDrop
open 19:30 start 20:00
charge ¥1500(1D別)
出演:ヒトリバンケット、久保田和之、鳩羽ネヲン

2018.5/20(日) 鶴ヶ丘 わだのおと
詳細未定

2018.6/10(日) 和歌山 海南市 一灯舎
『ガーデンライブ vol.41』

2018.8/26(日) 四天王寺前夕陽ケ丘 稱念寺
詳細未定
2018.03.28 / Top↑
3/18。阿倍野流流。久しぶりの公式ライブでした。
いとうゆきこ氏とデュオにて演奏。
ご一緒した、矢谷ウメ子さん、大塚絵美さん、ミカミッヒさんとムラカミマイさん。みなさんやはり猛者でした。
気持ち高まる良き復帰ライブになりました。
少し緊張はしましたが、新しい曲もできたし、5月に閉店になってしまう流流で演奏できてよかった。

そして、見てくれたみなさん、どうもありがとうございました。
当日びっくりのお客さんが来てくれたり。気にかけてもらっているのは本当に嬉しいことです。
少しずつ少しずつ、やっていこうと思う。

【セットリスト】
1.泡沫の日々
2.アトリエの少年
3.シネマの唄
4.春の唄
5.さいごの朝
6.暮らしの唄


次回のライブは、
4/28(土)谷町九丁目ワンドロップ
open 19:30 start 20:00 ¥1500(1D別)
出演:ヒトリバンケット、久保田和之、鳩羽ネヲン

です。


さて、以下は短評シリーズ第三弾です。
ご興味ある方はどうぞ〜。


『食いつめものブルース』(山田泰司)

渡辺哲存さんというシンガーソングライターの曲に「単純だ」という曲がある。
尖閣諸島や反日デモのニュースを見て、中国人が嫌いになったけど、友人を介して知り合った中国人たちと1日を過ごして、とても良くしてもらって、中国人が好きになった・・という歌だ。
この本を読んでいて、哲存さんのこの曲を思い出していた。
“食いつめもの”とは、“食えなくなった”という意味。所謂、中国で“農民工”とよばれる人たちの実情を描いたルポだ。著者自身が農民工と友人関係であったり、かなり密接な関係を築いた上で書かれている。
“爆買い”や“反日デモ”などから想起される中国人像とは全く異なる人たちの生き様を感じることができる貴重なものだと思う。
中国は現在も、農民籍と都市籍が分けられていて、戸籍の移動は許されておらず、農民籍の人たちは都市で働く上で色んな制約を受けている。
ある家族は、違法に賃貸された廃墟などで暮らすことを余儀なくされていた。しかし彼らは、淡々と働き、力強く生き、子供を大切に育てる姿などが印象的だった。
しかし、やはり理不尽なことは多い。都市籍の人と恋に落ち、子供を身籠った農民籍の女性は、農民籍ということで結婚を断られ、シングルマザーとなって子供を育てることを決めたが、中国では正式に結婚をした夫婦以外は子供を持つことはできない。法律上の“罰金”を払わなければ、その子の戸籍は認められないのである。なんちゅう国や。
戸籍がないと、学校にも行けないし、医療は100%自己負担となる。だから、罰金を払ってでも戸籍を“買う”しかない。というような話とか。
北京オリンピック、上海万博、不動産バブル、マンションが居並ぶゴーストタウン。まるで使い捨てられるように消費されていく農民工たち。
抜かりのない政府は、メディアなどを通して歯向かう意識を削ぐことには入念だったりする。
それが功を奏しているからかどうかはわからないが、彼らは根本的なところに怒りを見せない。それはあきらめなのか。
しかし、徐々に追い込まれていく彼ら。
これからどこへ向かっていくのだろうか。またこの著者のルポが出たら読みたい。
哲存さんの歌じゃないけど、ひとつの国があれば、そこには当たり前に色んな人が住んでいて、顔を付き合わして話せば親しみを持てる人がほとんどのはずだ。
ただひたすらにそこに住んでいる人たちのことを決めつけて、排他的になってしまうのは本当に悲しいことだと思う。



『真説国防論』(苫米地英人)

現在の国会の状況は、憲法論議どころではない感じになってしまっていますが、時がくればまたやってくるであろう憲法改正の話とか、昨今の北朝鮮情勢などを鑑みて、読もうと思った一冊。
“天才”と呼ばれる著者の詳細に関しては、興味ある方はネットで調べていただけたらと思いますが、とある国際会議にアジアからただ1人だけ参加してたとか、ほんとに何者なんだろうかと思う人です。
ともかく、その知識の豊富さと経験、交友関係の広さから紡ぎ出される言葉には説得力がありました。
いくつか印象に残ったことを。

まずは、国連憲章における“敵国条項”の話。
日本は第二次大戦後、イタリア・ドイツと共に国連による“敵国”として現在も見做されている。
イタリアとドイツに関しては、NATOへの加盟により敵国条項は事実上適用外。
つまり、現在の国連において“敵国”と認定されているのは世界で唯一日本だけということになります。
“死文化”しているという向きもありますが、それはあくまでも建前。敵国の状態でいるということは、「日本が戦争を起こす火種があれば、国連の許可なく他国は戦争を仕掛けてもいいですよ」ということになる。
憲法を改正したり軍拡をすることにより、それを“火種”と称して中国などが攻めてくる理由付けになることを著者は警告しています。

次に、“北朝鮮の脅威”に関すること。
テレビや新聞、ネットなどの報道では「北朝鮮のミサイルに日本が狙われている」論調ですが、これに関しても冷静かつ理論的な分析をしている。
まず、北朝鮮は“反米”ではあるが、露骨に“反日”ではない。というか、日本をそんなに重要視していない。そして、PAC3やイージス・アショアなどに代表されるミサイル迎撃は、日本を守るためではなく、本当はアメリカの防衛の為のものなのに、日本は多額の費用を出してそれらを購入している。アメリカの死の商人であるMIC(軍産複合体)を太らせ、日本の防衛費を増やさせ、日本経済に打撃を与えることもできる。これは陰謀論でもなんでもない。
“アメリカ・ファースト”を地でいっているのは、安倍政権だと指摘し、軍事分野に関してもかなり詳しい著者は、効果的な防衛費の使い方にも言及している。
その他も気になったところをあげればまだありますけど、このあたりで。
中国脅威論のことだとか、“国防”の本当の意味など、いまの日本が置かれている状況と、これから私たち一人一人が、自分の住む国について考えていく上でのヒントがたくさん詰まっています。
現政権を無条件で擁護する人も、9条至上主義の人も是非読んで欲しいなと思う。
「平和ボケ」と揶揄されることがありますが、これを読めば、少し世の中の見え方が変わるかもしれません。おすすめです。
2018.03.20 / Top↑