FC2ブログ

先日、富田林市民会館で行われた、安田菜津紀さんの講演会に行ってきました。
フォトジャーナリストとして、TVのコメンテーターやラジオのパーソナリティーでも活動している方です。

講演もたくさんやってらっしゃるようで、お話がとても上手で90分ほどの時間があっというまでした。

彼女の撮った写真をプロジェクターで映しながら、色々とお話を聞かせてくださいました。

写真は、カンボジアやシリア、陸前高田などのもの。

印象に残っていることをいくつか。
まずは、陸前高田の一本松の写真。
“希望の松”と呼ばれ、メディアでもてはやされたりしていたものだが、陸前高田で被災した彼女の義父の言葉が重かった。「(被災者でない)あなたたちには“希望”に見えるかもしれないが、私たちにとっては7万本もあった松がたった一本になってしまうほどの凄まじい津波の威力を思い起こさせるものでしかない」と。
これにはハッとさせられた。

次に、シリアのエピソード。
今わたしたちが持っているシリアのイメージって、どうですか。内戦が起こってて、イスラム国がいて、難民が沢山出ている危険な地域・・みたいな感じだと思います。
しかし、2011年までは犯罪発生率も日本より低く、街並はとても美しく、人々はとても親切な素晴らしい国だった。安田さんも、いくつかのシリアのエピソードを話していて、道を教えてくれた人が勝手にタクシー代を払ってくれたり、そういう親切エピソードを話せばキリがない、と仰っていました。
以前ネットでも同じようなことをシリアを旅した方のブログでお見受けしたことがあり、本当に平和で穏やかな国だったんだなぁと思います。
少し前に所謂“アラブの春”についての書籍を読んだことがあって、この一連のことは国ごとで事情が全く異なるにも関わらず、“民主化を求めて市民が反政府運動をおこなった”という一括りの報道が(日本を含む)西側諸国では為されて、僕らの頭にそれをすりこませてきたことがわかる。
イラク戦争も同じような仕組みであるのだけれど(大量破壊兵器なんてなかったのに、アメリカは“悪の枢軸”とかいって、攻め込んで、イラクはめっちゃくちゃ。あげく「大量破壊兵器はありませんでした」と正式に発表)、リビアのカダフィも、シリアのアサドも、西側が伝えるような極端な“悪の独裁者”ではない。そりゃもちろん、独裁体制の中で不自由なことはあったかもしれないけれど、前述したように(シリアの場合)多くの国民は穏やかに暮らしていたという事実がある。
“反政府勢力”や“イスラム国”に武器を売っているのは誰なのか、イラクがめっちゃくちゃにされた後、インフラ再建で大儲けしたのはどこの企業なのか。
大きな覇権争いの中、いつも犠牲になるのは普通に暮らしている人々だ。
安田さんのような方たちが伝えてくれることはとても貴重なように思う。
僕らは日本で暮らしていて、シリアのニュースなんかも、イメージで、点でしか見ていない場合が多い。
それが“大衆のなんとなくのイメージ”を作っていってしまう。世の中の出来事は繋がっている。僕らの身の回りで起きていくことは、決していきなりそうなる訳じゃなくて、ずっと積み重なって起こるものだ。

考えること。

日々生きていく中で、目にするもの、耳にするもの、何故これはこうなっているのか、とか、考える癖はとても大事。
“何もできない” “自分がいくら考えたって仕方ない”とは思わない方がいいんではないかなぁ。
考えることは、意志に繋がっていく。そして、何かを話すときや選ぶときの判断がより明確になっていく。
メディアの捉え方も変わっていく。ずっとやっていくとそれが自然になっていく。そういう人が増えていけば、大きな力になると思う。
前にも書いたようなことだけど、やっぱりここに辿りつく。

安田さんの本も購入して、サインもらっちゃったりして、少しお話もできました。ミーハー野郎です。すんません。

ともあれ、丁寧にご自身の体験を伝えてくれた安田さん、講演会に誘ってくれた友人に感謝です。
スポンサーサイト
2017.10.30 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://sbmrt.blog69.fc2.com/tb.php/526-3e3abfe3