あいりん地区(釜ヶ崎)についての書籍を読みました。
毎月1度だけ、その地域に足を運んでいる(小沢健二「うさぎ!」を読む会)ので、少し知識を深めておこうと思いまして。

なんとなくわかっていたようなことが少しクッキリとなった気がしました。
“労働者の街”と呼ばれていた地域が、“福祉の街”と呼ばれる所以になったこととか、所謂「西成特区構想」の光と影とか。

筆者も書いていますが、この問題は日本社会が抱えるものの縮図のように思えた。

生活は続く。誰かに利があるようにすれば、どこかで文句が出る。でも、全部を排除してはいけない。そして、もっと想像力を働かすことが大切だな。

今年もあっという間に師走。
健康は大切ということに気付かされる出来事もちょっとありましたが、なんとか年末まで踏ん張っていこう。
2017.12.01 / Top↑
先日、久しぶりにライブを見に行きました。
自身のライブは今年(2017年)6月以来やってなくて、他人のライブを見に行くのもご無沙汰で。

いまのところ決まっているライブはなくて、たまにギター弾いたり、曲を作ったりはしているけれど、やっぱり現場に行かなきゃなって思った。

ライブハウスとか、ライブバーで毎日のように続いている演奏。テレビやラジオやネットとかメディアにはのらない数々の音楽。せまい世界と言われればそれまでかもしれないけど、そこには決して内輪盛り上がりではない情熱がある。なんてことをしみじみ感じながら、ライブを見ていました。

そして、自分も少し前はそこに身を置いていて、いろんな人や音楽に出会って、そうやってきていまの自分がいることを改めて感じた。

カーテンズの2人にも僕は多大なる影響を受けてきたように思う。プライベートでも色々と遊んだり、話したりしてくれる、とても好きな人達だ。
活動8年目になる彼らの音楽をずっと聞いてきた。
すっかり、いちファンだと思う。
この日も単純に演奏を見れて嬉しかった。新しい曲も素晴らしかったよ。
彼らが音楽を続けてくれていることに、いちいち感動していたのかな。なんにしても、演奏が聞けてよかった。

カーテンズのことばかり書いているけど、多久和さんの音楽も、とても沁みました。CD買ってかえって、このところよく聞いています。

来年は自分もまたライブをやっていきたいな。


最後にどうでもいいけど、こないだ「マルサの女」を見ていて、主演の宮本信子さんが多久和さんに見えて仕方なかった件。
2017.11.18 / Top↑
タモリ倶楽部で見て以来、トリプルファイヤーが気になっています。



おもろいなぁ。
2017.11.17 / Top↑
読書感想文。

『死都日本』という小説を読みました。
ネタバレありです。ご注意を。

小松左京の「日本沈没」のような、所謂ディストピア小説。
600ページほどのボリュームですが、たぶんスルスルっと読めるタイプの本です。

1万年ほど前に九州の縄文人たちを滅亡させた“じょうご型カルデラ火山の破局的噴火”が描かれています。
“ディストピア”とは書きましたが、実際にこの噴火は1万年周期ぐらいで起きているもので、データ的にはこの先100年で1%の確率で起こる可能性があるとのこと。
まず、被害の試算がえげつない。
噴火から数分で鹿児島あたりの街がいくつかまるごと消滅。350万人が数十分の間に死亡する。
“火山の噴火”と聞いて、思い出されるのは最近では御嶽山や雲仙普賢岳、三宅島とか、そんな感じだったけど、この小説を読んでその感覚は吹き飛んだ。
ポンペイのヴェスヴィオ火山とか、日本の古事記などにある火山の描写とか、過去にあった文明を破壊したような伝説的な出来事も交えて、ここでは言及されている。
火山大国に生きているんだという事実と、忘れかけている自然への畏怖を思い起こさせてくれる作品。

被害の話に戻ると、まず直接的に噴火による爆発と溶岩でその周辺は壊滅する。そして、火砕流、土石流、火砕サージ、ラハール、最後に火山灰。
とりわけ、“地震で滅亡する国はいまだかつてないが、火山で国は滅亡しうる”という話は、“火山灰”が大きく影響してくる。
九州でこの噴火が起こった場合、日本国土で火山灰の影響を受けない地域はないに等しい。北海道と沖縄がマシなくらいだそう。
四国や関西では火山灰の重みにより、家屋が倒壊する。早急に屋根に積もる火山灰を下ろさなければならない。そして、火山灰は空を覆い、空前絶後の凶作を引き起こす。やがてそれは、世界的な食糧不足も招き、穀物は高騰し奪い合いがはじまる。
多くの日本国民が難民となり、日本の人口は2000万人ぐらいに激減する。さらに円が一夜のうちに暴落し、皆の預貯金は10分の1の価値に成り下がる。
などなど、絶望的な展望が次々と書かれている。

宮崎に住む火山学者・黒木とその友人の新聞記者・岩切の脱出劇を中心に、日本政府の対応、アメリカや周辺諸国の動向などを並行して、物語は進む。

小説の中の日本の対応は、“火山オタク”である学者・黒木の知恵もあり、これ以上ないくらいに成功を収めるのだけど、それは事前にこの噴火が起こったときのシミュレーションをしていたからだ。
実際、100年で1%の確率のこの災害に対して、火山学会かなんかが、政府に「ちょっとは対策しといた方がええんちゃう?」と申し出たことがあるらしいけど、政府の回答は「そんな起こるかわからんもんに予算は計上できない」ということだったそう。

2002年発表のこの小説ですが、火山で誘発される地震と津波のこととか、原発の話とか、考えてる人は考えてるんやな。やはり火山だらけのこの国に原発はヤバイなぁと改めて思った。

日本の政治の闇の部分とか、アメリカとの関係とか、中国との関係とか、その辺も結構突っ込んだ描写があって、とても興味深かった。

いつか起こるかもしれない災害。自分が生きているうちには起こらないかもしれないことかもしれないけど、起こった時にどれだけ落ち着いて行動できるやろかと思いながら読了しました。
2017.11.17 / Top↑
先日、富田林市民会館で行われた、安田菜津紀さんの講演会に行ってきました。
フォトジャーナリストとして、TVのコメンテーターやラジオのパーソナリティーでも活動している方です。

講演もたくさんやってらっしゃるようで、お話がとても上手で90分ほどの時間があっというまでした。

彼女の撮った写真をプロジェクターで映しながら、色々とお話を聞かせてくださいました。

写真は、カンボジアやシリア、陸前高田などのもの。

印象に残っていることをいくつか。
まずは、陸前高田の一本松の写真。
“希望の松”と呼ばれ、メディアでもてはやされたりしていたものだが、陸前高田で被災した彼女の義父の言葉が重かった。「(被災者でない)あなたたちには“希望”に見えるかもしれないが、私たちにとっては7万本もあった松がたった一本になってしまうほどの凄まじい津波の威力を思い起こさせるものでしかない」と。
これにはハッとさせられた。

次に、シリアのエピソード。
今わたしたちが持っているシリアのイメージって、どうですか。内戦が起こってて、イスラム国がいて、難民が沢山出ている危険な地域・・みたいな感じだと思います。
しかし、2011年までは犯罪発生率も日本より低く、街並はとても美しく、人々はとても親切な素晴らしい国だった。安田さんも、いくつかのシリアのエピソードを話していて、道を教えてくれた人が勝手にタクシー代を払ってくれたり、そういう親切エピソードを話せばキリがない、と仰っていました。
以前ネットでも同じようなことをシリアを旅した方のブログでお見受けしたことがあり、本当に平和で穏やかな国だったんだなぁと思います。
少し前に所謂“アラブの春”についての書籍を読んだことがあって、この一連のことは国ごとで事情が全く異なるにも関わらず、“民主化を求めて市民が反政府運動をおこなった”という一括りの報道が(日本を含む)西側諸国では為されて、僕らの頭にそれをすりこませてきたことがわかる。
イラク戦争も同じような仕組みであるのだけれど(大量破壊兵器なんてなかったのに、アメリカは“悪の枢軸”とかいって、攻め込んで、イラクはめっちゃくちゃ。あげく「大量破壊兵器はありませんでした」と正式に発表)、リビアのカダフィも、シリアのアサドも、西側が伝えるような極端な“悪の独裁者”ではない。そりゃもちろん、独裁体制の中で不自由なことはあったかもしれないけれど、前述したように(シリアの場合)多くの国民は穏やかに暮らしていたという事実がある。
“反政府勢力”や“イスラム国”に武器を売っているのは誰なのか、イラクがめっちゃくちゃにされた後、インフラ再建で大儲けしたのはどこの企業なのか。
大きな覇権争いの中、いつも犠牲になるのは普通に暮らしている人々だ。
安田さんのような方たちが伝えてくれることはとても貴重なように思う。
僕らは日本で暮らしていて、シリアのニュースなんかも、イメージで、点でしか見ていない場合が多い。
それが“大衆のなんとなくのイメージ”を作っていってしまう。世の中の出来事は繋がっている。僕らの身の回りで起きていくことは、決していきなりそうなる訳じゃなくて、ずっと積み重なって起こるものだ。

考えること。

日々生きていく中で、目にするもの、耳にするもの、何故これはこうなっているのか、とか、考える癖はとても大事。
“何もできない” “自分がいくら考えたって仕方ない”とは思わない方がいいんではないかなぁ。
考えることは、意志に繋がっていく。そして、何かを話すときや選ぶときの判断がより明確になっていく。
メディアの捉え方も変わっていく。ずっとやっていくとそれが自然になっていく。そういう人が増えていけば、大きな力になると思う。
前にも書いたようなことだけど、やっぱりここに辿りつく。

安田さんの本も購入して、サインもらっちゃったりして、少しお話もできました。ミーハー野郎です。すんません。

ともあれ、丁寧にご自身の体験を伝えてくれた安田さん、講演会に誘ってくれた友人に感謝です。
2017.10.30 / Top↑