文章を書くのは難しい。
訓練だと思って最近は書いています。
自分の頭の中の整理も兼ねて。

このインターネットの時代でブログやSNS、ネット上での表現媒体は、それこそ玉石混淆に溢れかえっています。どのくらいの人が読んでくれているかは定かではないのですが、ここを読んでいただいているのは嬉しくも恐縮します。

少し話は変わります。
2~3年前の統計ですが、漫画や雑誌以外の「本」を全く読まない人は、日本人全体47.5%だそうです。

ひとりの人間が一生に読める冊数は、1年に100冊ペースの人で60年読み続けたとしても6000冊。
日本で発売される新刊が年間約80000冊。一般的な図書館の蔵書は約100000冊くらいらしいですから、その1/10すらも読めないのか、と愕然としますね。

とはいえ、“本を読むこと”が目的になってしまうのはよくなくて、その人なりに味わえれば冊数とかどうでもいいことなんですけど。

個人的にはよく積ん読をしてしまって、まだ読んでない本があるのに、次々と買ってしまうこともありますね。

そんな中でよく思うのは“ひとりの人間が全てのことを知ることはできない” ということ。
ぼくが知っていることをあなたは知らなくて、あなたが知っていることをぼくは知らない。
だから、知らないことを教えあったりするのが楽しいんじゃないか。
・・というようなことを先日までやっていたドラマ「カルテット」で言っていた。
これはほんとそうだと思う。

それとは別で、同じ本や音楽を知っていて、それを共有するのも楽しいことですよね。
ある知人のバンドには“課題図書”があるそうです。とてもいいなぁと思う。

このブログでも勝手気ままにド凡人がたまに書評なんぞ書いてますので、何かきっかけになったら嬉しいです。
2017.04.26 / Top↑
得意ではないのに好きだからやる。
「下手の横好き」

段々とうまくなったり、理解したりしてくる。
「好きこそ物の上手なれ」

もうかれこれ15年くらいの付き合いになる友人のミュージシャンがいる。出会った頃から考えると、ほんとに歌が上手になったなぁと思う。はじめ奴は2人組で、当時流行っていたアコギの路上系の曲とかをやっていたのだが、ユニゾンで歌っているのに、ハモリに聞こえるという奇跡の音程の持ち主だった。

音程がとれない、所謂“音痴”は訓練でなおるらしいけど、彼は誰かに教わったとかではなく、少しずつ少しずつ独学で上手くなっていった。その過程をずっとみてきた。それはなんだかおもしろくて僕には楽しいことだった。

昔、ある芸人さんが著書で「“好き”ってだけで、芸人やられたら迷惑や!」みたいなことを書いていた(かなりうろ覚え)のを思い出す。
音楽とお笑いは似てて、くだらんもん(これもその人個人の主観にすぎない)が蔓延るから、ほんとにいいものが日の目をみない。みたいなことは一理あると思うけど、これもまた時代との絡みとか、必要悪とか、そのバランスとか、そういうことを言い出したら、なにが正しいかなんてわからんけど。

たぶん真剣に(といってもこの“真剣”のラインも難しいとは思いますが)お笑いや音楽、その他の芸術に取り組んでる人は、同じ分野でやってる浅薄な奴らが評価されるとムカついたりする、ということが往々にしてあることだと思う(本人はムカついてない場合も多くて、本人のまわりの支持者たちが腹をたてていることが多い気もする)。

藤子・F・不二雄先生が作中のキャラクターに言わせたセリフで
「心血注いでも駄作は駄作、鼻歌混じりで描いても傑作は傑作」
というのがあったりする。
でも、F先生本人は病に侵されながらもずっと漫画を描き続けて、描きながら絶命したような人だ。

中島らもさんのエッセイで、“人間なんぞ、なるようにしかなってきてないから、おれは後悔なんかしたことがないし、これからもしない、でもそれは努力をしなくていいということではなくて、努力はしようと思ってするもんではなく、するときはする、でもそれはやってる時には気付かなくて、あとから振り返るとそれが「努力」やったと気付くものだ” みたいなことを言っていた。

僕は別に楽をして生きる人がいてもいいと思ってる。
でも、搾取してる人は嫌やなぁとは思ったりもします。
(まぁ、そもそも楽をするには搾取は必要かもとか、“楽をする”の定義も曖昧なんですけど。※この“楽をする”に関しては、水木しげるさんの「ほんまにオレはアホやろか」に詳しい。とか書いてみたりしときます)
それはさておき、そういう人の多くが“楽をするにはどうしたらいいか”を割と考えているかもしれないし、楽をしてる自分がいやになったらなったで、“努力”を選択する人がいてもいいし。
“努力”というものが何なのかはわからないけど、それをやっている時の自分はおそらく気持ちいいし、充実していると思う。やってるときは気付けないかもしれない、というのは前述の中島らもさんのいう通りです。
“努力”できる人はやったらいいし、できない(しない)人もいるんだと許容する世の中がいいなぁとか思います。

世渡り上手。正直者がバカをみる。とか、そういうこともある。

宇宙の中での良いこと。優しさ。本当の優しさ。自分がされて嬉しいことは、他人も同じとは限らない。偽善。

なにが自分にとって幸せなのか、誰かの幸せはどういうことなのか。
ゴッホは生きているときに絵が一枚しか売れなかった(これは諸説あるらしい)けど、ゴーギャンと共同生活とかしてて、ちゃんとその才能を認められながら生きることができていた、とかそういう話を前に友人としたことがある。

僕らのいる音楽の現場もある意味ではそんなところがあるように思う。同じような感覚で何かを考え作り鳴らす人たちがいて、出会いわかりあえる。その嬉しさ。美しさ。
でも、僕はそれに達していないと感じたり、才能なんてこれっぽっちもないとか思う時もある。
無知でクソな自分を嘆く。あたまよくない。理解力もない。感受性もない。芸術の素晴らしさなんてわかりっこない。とか、ネガティヴな夜とかは特にそんなことを考えてしまう。

でもわかりたい。誰かと分かち合いたい。
そのためにやるべきことはあるのだと思う。

それが“努力”かどうかはわからないけど。


ほんとに雑記。失礼しました。
2017.04.25 / Top↑
春眠。ねむいです。

また話題作に手を出してしまった。

同名のサイモン&ガーファンクルの有名な曲があります。その曲がとても好きなので(邦題つけた人はすごいセンスあるなぁと思う)、本屋で手に取ってしまい、まんまと買ってしまいました。

並行して読んでるのは、スウェーデンの中学の教科書を訳した本。かなり興味深いです。これはまだ読了しておらず、機会があれば何か書こうと思います。

さて、「四月になれば彼女は」です。
物語は一通の手紙から始まる。
4月から、5・6・7月と主人公の主観で物語は進行していきます。

はじめの手紙のぬしは主人公の元恋人。

結婚を控えた藤代(主人公)と婚約者の弥生。どこか冷めている2人は、もう2年ほどセックスレス。しかしお互いのことはとてもよくわかっているし、結婚することに何の疑いもないようにみえるのだが・・。

元恋人の手紙はボリビアやチェコやアイスランドなど、様々な国から届きます。その理由は物語が進むにつれて明らかになります。

油断すると涙がこぼれてしまうところだった。いや、泣いてた。いろんなことを思い出してしまった。でも、読後感は鮮やかな朝日が差し込むような心持ちだった。

坂口安吾の文章を思い出した。

「孤独は、人のふるさとだ。恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない」
2017.04.22 / Top↑
「選挙に絶対いきましょう!」「安倍政権反対!」 とか、そういうことを言いたいわけではなくて、いま自分がこの国で生きている中で、あらゆることが情報として知らされている。けれど、何故それを知っているか、あるいは知ってしまっているか。それをもう一度考えてみてはどうかなぁということを言いたいのかもしれません。

ある本の文章を少し借ります。

“「自分が知っていること」について、なぜ知っているのか、なぜ知らされたのかを、知りたい。ニュースについてだけの話ではなく、知っていること全体について。
無知の知、ではなくて、知の知、を持ちたい。大雑把な知ではなくて、何層にも根を張った、強い知を。”

ぼくは活動家でもなんでもありません。
クソ俗物のクソ凡人です。
でも、そういう人間なりに色々と気付いていっていることがあります。全然足りんけど。

何か大きな大きな問題のような、自分ひとりが何かしたところで、とか、ゆるく穏やかに諦めさせられてはいけないと感じています。

“経済”だけで世の中を計ろうとする連中。
“右翼”だ“左翼”だ、“ネトウヨ”だ“パヨク”だと、分断させられてはいないか。
“グローバル化” “民営化” “規制緩和” 富を貪るのはいったい誰なんだ。
“コーポラティズム” “新自由主義” 世界はどこへ向かうのだろうか。

色んなことを知っていくと、生活の中で選んでいくものや人と話す言葉は少しずつ変わっていく。そして、まわりに波及していく。少しずつみんなが色んなことをその人なりに、前よりも考えるようになる。
それが世の中を作っていくし、変える力になる。

今すぐに何か変わるわけではないかもしれないけれど、「なんか不穏な世の中は嫌だなぁ」と感じて、“知の知”を持とうと思う人が増えればいいなぁと願う。
2017.04.21 / Top↑
友人夫妻が主催している“憲法カフェ”に行ってきました。“カフェ”といっても、友人宅のリビングで弁護士の方を呼んでみんなでお茶でも飲みながらお話してもらう感じです。
何度か参加させてもらっているが、やはりここに来てもらうまでが大変だと毎度友人も話している。
こういう集まりや、この類の話題を敬遠する人は多いと思う(以前参加した時のblogにも書いたと思います)。
これは学校教育とか、メディアとか、いろんな側面があるので、とりあえずそれは置いといて。

“日々の生活で大変” “そんなことを考える時間の余裕がない” とか、そういう風に言う人も少なくない。
しかし、憲法はわたしたちの生活に深く直接的に関わっている。わたしたちの生活を守ってくれているものでもある。今日本に住んでいるほとんどの世代が当たり前のように享受してきたものだ。この国で暮らしているなら、それを知っておいた方が良いなぁと思う。おそらく当たり前すぎて気付けていない人は多いように感じます。

日本はいい国だと思う。但し、戦後70年ほどたった今は、たぶん大きな転換期だ。憲法改正の話もこの大きなうねりの中の出来事のひとつであると思う。

憲法については、憲法カフェに参加させてもらって以来、自分でも何冊か本を読んだりして、まだ全然足りないとは思うが、自分なりに勉強した。

“押しつけられた憲法” だとか、“70年も経っているから改正すべき” とか、“諸外国はもっと頻繁に改正してる” とか、色々と言われています。

しかし、そんなことを言う前に、“今の憲法にはどういう内容が書かれていて、それによってこの国に生きているわたしたちの生活とか権利がどのように守られているか”を知るべきです。

もし今、国民投票になったら、改憲に向かうかもしれないと思う。テレビやネットは“イメージ”を流布する。本当に知らなければいけないことを包み隠してしまう。

余談になりますが、憲法カフェのあとの雑談で、イラク戦争の話になって、“イラクに大量破壊兵器はありませんでした”と公式発表されていることを知らなかった、という人がいた。これはごく普通の反応なのだと思う。戦争がはじまった時は新聞・メディアで大々的に「イラクは大量破壊兵器を持っています!だから攻撃します!悪の枢軸です!」と報道された。
しかし、「大量破壊兵器ありまへんでしたわ、アハハ」という報道は、新聞の一面にはならず小さな記事で報道されたからだ。
(さらなる余談。ちなみに圧倒的に破壊されたイラクで大儲けしたのは、インフラ再建や軍需産業などのグローバル企業、そして投資家たちだ。)
今の北朝鮮の報道や、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したこととかと被る。

テレビや新聞のニュースを“点”でみる危うさだと思う。物事はずっと繋がっている。“線”でみることをぼく自身は意識している。

ものすごく話がズレました。続きを。

学んでいくとわかりますが、自民党の改憲草案はひどすぎる内容です。ただ、これを全部通す気はないように思います。値引き交渉と同じで、初めにとんでもない金額を言ってびっくりさせて、譲歩したようにみせるあの手法だと思う。

で、何が“酷すぎる”のかというと、よく聞く言葉かもしれませんが、“立憲主義の否定” これに尽きます。

憲法=国家権力を縛るもの
(法律=国民がまもるもの)

です。これが立憲主義の基本。

しかし、自民党改憲草案は、いくつかの条文を巧妙に変えたり、新設し、“国家権力を縛るもの⇨国民を縛るもの” にとってかわっています。
特に新設の98条のヤバさは尋常じゃない。
ネットで検索すると、比較してるサイトはたくさんあるし、関連本もたくさん出ています。これは“陰謀論”でもなんでもありません。
ちなみに個人的には9条に関しては、今のところ改正も必要かもしれないと思っている。あくまで今現在色々と知識を得た段階での意見ですが。
9条の是非だけを必要以上にクローズアップして議題に挙げてしまうのはとても危険です。「じゃあ、9条は変えた方がいいから改正に賛成!」となって、大切な権利を奪われてしまいかねない。(その他にも維新や自民が言っている「教育の無償化には改正が必要」というのも、現行法で対応可能という憲法学者の意見もある。などなど)
肝は98条や我々の権利を狭めるような条文の改正だと思います。

全てを知った上で“自民党改憲草案”を受け入れることができるのであれば、現政権を支持するか、今まで通り無関心でいればいいと思う。

これまでは無関心でも問題なかったのかもしれない。そして、無関心でいるように仕向けられていたのだと思う。自分や自分のまわりの生活や社会が少しずつ息苦しくなったり、なんか嫌やなって思うことが増えてはいませんか?
いま、自分がこの国で生きていく上で何を与えられて生きているか、今一度考え直す時期にきているんだと思う。

最後に。最近、青木拓人くんの文章に感銘を受けたので、貼り付けておきます。
現代を生きる我々の心に響くものだと思う。
青木拓人くんのtumblr
2017.04.19 / Top↑